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@ algorithm6028
2025-03-29 15:37:34
## はじめに:なぜKYCなしP2P取引か
ビットコインは元々、**ピア・ツー・ピア(P2P)の電子通貨システム**として設計されました。サトシ・ナカモトのビットコイン白書でも、「信頼ではなく暗号学的証明に基づく電子決済システム」によって、**第三者を介さずに当事者同士が直接取引できること**が必要だと述べられています。つまり、本来ビットコインは銀行などの仲介者なしで個人同士が直接送金・売買できる社会的意義を持っているのです。
しかし現在、多くの暗号資産取引所では規制上の理由からKYC(本人確認)手続きが求められ、個人情報の提出が必要です。KYCはユーザーのプライバシー喪失やデータ漏洩リスクにつながりかねず、また口座凍結や資金没収といった中央集権的管理のリスクもあります。経済的にも、第三者を介することで手数料が高くなったり、地域によっては銀行や政府の制限でビットコインの購入が困難になる場合もあります。
こうした背景から**ノンKYCのP2P取引プラットフォーム**を利用するメリットは大きいです。例えば **HodlHodl**(@npub1yul83qxn35u607er3m7039t6rddj06qezfagfqlfw4qk5z5slrfqu8ncdu) は、匿名で世界中のユーザーと直接ビットコインを売買できるグローバルなP2Pマーケットプレイスです。HodlHodlではユーザー同士が直接取引し、サイト運営側はビットコインを一切預かりません。取引は**マルチシグエスクロー**(2-of-3の多重署名契約)で安全に管理され、取引手数料も最大0.5%と低く抑えられています。プライバシーとセキュリティを確保しながら、銀行口座や身分証なしでビットコインを売買できるため、社会的にも経済的にも大きな意義があります。
本チュートリアルでは、**HodlHodlを使ってビットコインを購入・販売する具体的な手順**を分かりやすく解説します。また、HodlHodlの安全性(マルチシグエスクローによる非中央集権型の管理)や、他のプラットフォームにはない特徴(本人確認不要、ユーザー自身による鍵の管理、APIやレンディングサービスの活用など)についても説明します。P2P取引に不慣れで不安を感じている方にも安心してご利用いただけるよう、丁寧で親しみやすい言葉で案内していきます。
## HodlHodlの基本準備
**アカウント登録:** HodlHodlの利用を開始するには、まず無料のアカウント登録を行います。必要なのはメールアドレスとパスワードだけで、ユーザー名や身分証の提出は不要です。登録後に届く確認メール内のリンクをクリックすれば、すぐに取引を始められます。
**ビットコインウォレットの用意:** HodlHodlは取引の際にユーザー自身のビットコインウォレットを使用する**ノンカストディアル方式**です。プラットフォーム上にウォレットは用意されていないため、事前に自分のビットコインウォレットを準備してください。例えばモバイルウォレットやハードウェアウォレットなど、自分だけが秘密鍵を管理できるウォレットを用意しましょう。**買い手の場合**は購入したビットコインを受け取るウォレットが必要になり、**売り手の場合**は売却するビットコインを自身のウォレットからエスクローに送金する必要があります。

## ビットコインを購入する方法(Buy BTC)
それでは、HodlHodlでビットコインを**購入(Buy)** する手順を見ていきましょう。以下では、日本円(JPY)を銀行振込で支払ってビットコインを買う例を想定して説明しますが、基本的な流れは他の通貨や支払い方法でも同じです。
1. **「Buy BTC」をクリックする:** HodlHodlにログインし、画面上部のヘッダー左側にある「**Buy BTC**」ボタンをクリックします。これにより、現在出ているビットコイン売り注文(オファー)の一覧ページに移動します。
2. **検索フィルターの設定:** オファー一覧ページでは、自分の希望条件でオファーを絞り込むことができます。国、法定通貨、取引タイプ、支払い方法、金額などのフィルター項目があります。例えば日本で銀行振込により購入したい場合、「Country(国)」をJapan、「Currency(通貨)」をJPY、「Payment method(支払い方法)」を Bank Transfer 銀行振込に設定します(他の項目は必要に応じて指定します)。フィルターは任意ですが、自分に合った支払い方法や金額範囲のオファーを探すのに役立ちます。
3. **オファーを選ぶ:** フィルターを適用すると、条件に合致する売り手のオファー一覧が表示されます。各オファーにはレート(価格)、取引可能額範囲、支払い方法、売り手の評価などが記載されています。希望に合うオファーが見つかったら、そのオファーの詳細をクリックします。例えば「1 BTC = 〇〇JPY」のようなレートで、自分が購入したい額に対応できるオファーを選びましょう。**初めて取引する場合は、評価の高い売り手や少額からの取引を選ぶと安心です。**

4. **購入量と受取アドレスの入力:** オファーをクリックすると、取引の詳細入力画面になります。ここで**購入したいビットコインの量**を入力します(ビットコイン量あるいは法定通貨換算額のどちらでも入力可能です)。多くの場合、最低・最大取引額が決まっているので、その範囲内で入力してください。また、ビットコインの**受取先アドレス**を求められます。これは購入後にビットコインを受け取る自分のウォレットアドレスです。アカウントの設定で事前に登録したアドレスがあれば自動で表示されますが、都度指定することも可能です。さらに、支払い方法が複数指定されているオファーでは希望の支払い方法を選択します(例:銀行振込の中でも特定の銀行を指定できる場合があります)。最後に、取引相手(売り手)への伝達メッセージ欄があれば、必要に応じてコメントを記入します。入力が完了したら内容を確認し、**「Create contract(契約作成)」** 的なボタンを押して取引を開始します。
5. **エスクローアドレスの生成:** 契約が作成されると、取引画面上にエスクロー(第三者保管用マルチシグアドレス)を生成するための手順が表示されます。ここで **「Generate escrow(エスクロー生成)」** ボタンをクリックし、プラットフォームに登録した**ペイメントパスワード**(支払い用パスワード)を入力します。ペイメントパスワードはHodlHodlで取引の署名に使われる特別なパスワードで、初回取引時に設定しておく必要があります。正しく入力すると、この取引専用のビットコインエスクローアドレスが自動生成されます。あとは**売り手がそのエスクローアドレスにビットコインを入金するのを待ちます**。画面上に「waiting for deposit(入金待ち)」等のステータスが表示されるので、しばらく待機してください。売り手が約束のビットコイン額をエスクローに送金し、一定のブロック承認(Confirmations)が得られると、取引ステータスが自動で更新されます。
6. **エスクロー入金の確認:** ビットコインがマルチシグエスクローにロックされ、取引ステータスが「**In progress(進行中)**」や「**Deposited(入金済み)**」といった表示に変わったことを必ず確認します。ステータス表示とブロックチェーン上の確認回数が条件を満たしたら、**支払いを実行しても安全な状態**であることを意味します(エスクローにロックされたビットコインは売り手単独では動かせません。取引ページには売り手が指定した支払い詳細(銀行口座情報など)が記載されていますので、その指示に従って**売り手へ法定通貨の支払い(振込)を行います**。例えば銀行振込の場合、指定された口座にJPYを送金します。**この段階では、必ず取引ページを開いたままにしておきましょう。** 支払いが完了したら、取引ページ上の**「I’ve sent the payment(送金完了)」ボタン**をクリックして、売り手に支払い実行済みであることを通知します。併せて、チャット機能で支払い完了の旨を伝えると良いでしょう。
7. **売り手によるビットコインのリリース:** 買い手からの支払いが完了すると、売り手は自分の銀行口座等を確認して入金を検証します。売り手が入金を確認したら、取引ページ上で **「Release Bitcoin(ビットコインをリリース)」** ボタンを押し、ペイメントパスワードを入力してエスクローからビットコインを開放します。これにより、エスクロー上のビットコインが買い手の指定アドレス(先ほど入力した受取用ウォレットアドレス)に送信されます。売り手がビットコインをリリースすると取引ステータスが「Released(解放済み)」に変わり、まもなくブロックチェーン上で買い手のウォレットにビットコイン着金が確認できるでしょう。
8. **取引完了:** ビットコインが無事自分のウォレットに届けば取引完了です。取引ページには「Completed(完了)」などのステータスが表示され、双方がお互いを評価できるようになります。初めてのP2P購入、お疲れさまでした! 🎉
> 💡 **重要な注意事項(買い手向け):** エスクローにビットコインがロックされる前に代金を支払ってはいけません。必ず取引ステータスが「Deposited」や「In progress」になるのを確認してから支払いを実行してください。また、取引には売り手が入金を確認してからビットコインをリリースするまでの制限時間(*Payment window*)が設定されています。時間内に支払いが完了しないと取引が自動キャンセルされる場合がありますのでご注意ください。困ったことがあれば、取引ページのチャットで相手に連絡することもできます。万一、支払いを送ったのに売り手がビットコインをリリースしない場合は、支払い期限が過ぎてから**ディスピュート(紛争解決手続き)** を開始することも可能です。
## ビットコインを販売する方法(Sell BTC)
次に、HodlHodlでビットコインを**販売(Sell)** する手順を説明します。基本的な流れは購入時と似ていますが、立場が逆になる点(自分がビットコインをエスクローに預け、買い手からの支払いを待つ点)に注意してください。以下では、日本で銀行振込によりJPYを受け取ってビットコインを売る場合を例に解説します。
1. **「Sell BTC」をクリックする:** HodlHodlにログイン後、画面上部左側の「**Sell BTC**」ボタンをクリックします。これで現在出ているビットコイン買い注文(買い手のオファー)一覧ページに移動します。
2. **検索フィルターの設定:** 買い手オファー一覧から、自分が対応可能な条件のオファーを探します。フィルター項目はBuyの場合と同様で、国、通貨、支払いタイプ、支払い方法、金額などを指定できます。日本円での銀行振込を希望する買い手を探す場合、国をJapan、通貨をJPY、支払い方法をBank Transferに設定して検索します。
3. **オファーを選ぶ:** 条件に合致する買い手のオファーが一覧表示されるので、希望に合うものをクリックします。各オファーには買い手が希望するレートや取引限度額、支払い方法、買い手の評価などが記載されています。有利なレートかつ信頼できそうな相手を選びましょう。初取引で不安な場合は、小額で高評価の買い手から始めるとよいです。
4. **売却量と受取情報の入力:** オファー詳細画面で、**売却したいビットコイン量**を入力します(または必要な法定通貨額)。オファーごとに最低・最大額が設定されているので範囲内で入力してください。続いてビットコインの**受取アドレス**欄がありますが、これは取引完了時に**買い手**がビットコインを受け取るアドレスです。売り手である自分が入力する必要は基本的になく、買い手側が受取先を指定するか、既に買い手のダッシュボード設定で決まっています。次に、受け取りたい支払い方法が複数記載されている場合は希望の方法を選択します(例えば「Bank Transfer」の中でも特定の銀行名など)。コメント欄があれば取引相手(買い手)へのメッセージを任意で入力します。内容を確認し問題なければ **「Create contract(契約作成)」** ボタンを押して取引を開始します。
5. **エスクローアドレスの生成:** 契約が作成されると、エスクロー用のビットコインアドレスを生成する段階に進みます。ここで **「Generate escrow」** ボタンをクリックし、ペイメントパスワードを入力します(買い手の手順と同様)。これにより、この取引専用のマルチシグエスクローアドレスが発行されます。次に **自分(売り手)が売却予定のビットコインをエスクローアドレスに送金** します。取引画面上に正確なBTC額と対応するQRコードが表示されるので、自分のウォレットからそのアドレスへ送金してください。送金したら **「I’ve sent the funds(送金完了)」** ボタンを押してビットコインをエスクローに預けたことを通知します。

6. **エスクローへのビットコインロック:** ビットコインを送金するとブロックチェーン上で一定回数の承認(Confirmations)を経て、エスクローにロックされます。取引ステータスが「**In progress(進行中)**」や「**Deposited**」に変わり、買い手は安心して支払いを行える状態になります。あとは**買い手からの法定通貨支払い**を待ちます。取引画面で支払い期限(Payment window)内に買い手が支払いを完了し、「支払い送信済み」のボタンを押すとステータスが「**Paid(支払い済み)**」に変わります。
7. **支払いの受領確認:** ステータスが「Paid」になったら、買い手が送金を完了したことを意味します。すぐに自分の銀行口座など該当の支払い方法で**入金を確認**しましょう。金額が全額正しく受け取れたことを確認できたら、取引ページ上で **「Release deposit(デポジットを解放)」** ボタンをクリックし、ペイメントパスワードを入力してエスクローのビットコインを開放します。これにより、エスクローにロックされていたビットコインが買い手に送付されます。
8. **取引完了:** ビットコインをリリースすれば取引完了。ステータスが「Completed」に変わり、買い手は間もなく自分のウォレットでビットコインを受け取るでしょう。最後にお互いを評価して取引終了となります。初めてのP2P売却、お疲れさまでした! 🎉
> 💡 **重要な注意事項(売り手向け):** 支払いを受け取る前にビットコインをエスクローから**絶対にリリースしないでください。買い手からの入金を自分の銀行口座等で確実に確認できてから、ビットコインを解放するようにしましょう。また、もしビットコインをエスクローに送金した後で買い手から支払いが行われず期限切れ(Payment window経過)になった場合、取引をキャンセルしてエスクローのビットコインを自分に返還することができます。取引中は常に取引相手とのチャットで連絡を取り合い、不明点を確認するよう心がけましょう。
## HodlHodlの安全性:マルチシグと非カストディアル設計
**● マルチシグエスクローによる資金保護:** HodlHodl最大の特徴は、**2-of-3のマルチシグエスクロー**(multisignature escrow)によって取引資金を保護している点です。取引が成立すると、自動的に**3つの秘密鍵**が関与するビットコインアドレスが生成されます。この3つの鍵のうち2つの署名があれば資金を動かせる仕組みになっており、鍵の配分は「売り手」「買い手」「HodlHodl運営」の三者にそれぞれ1つです。取引中、ビットコインはブロックチェーン上のエスクローアドレスにロックされ、**双方の合意なしには動かせまん**。つまり、**売り手は買い手の同意なしにビットコインを引き出すことはできず**、逆に**買い手も売り手の協力なしにビットコインを入手することはできません**。両者が取引を完了すれば売り手+買い手の2署名でリリースが可能となり、万一トラブルが起きた場合にはHodlHodl運営が仲裁役として(買い手または売り手の一方と協力し)2署名目を提供することで不正を防ぎます。このようにマルチシグ契約によって、**詐欺や持ち逃げのリスクを最小限に抑え、安全かつ公平な取引**が実現されています。
**● 非カストディアル(ユーザー主導の資金管理):** HodlHodlは取引プラットフォームでありながら、**ユーザー資金を一切預からない**という非カストディアル設計を貫いています。取引中のビットコインは常にマルチシグエスクローにあり、HodlHodl運営が単独で動かすことはできません。これはつまり、中央集権的な取引所とは異なり、**HodlHodlがハッキング被害に遭ってもユーザーのビットコインが盗まれる心配がない**ことを意味します。またプラットフォームが万一ダウンしたりサービス提供を停止した場合でも、当事者間で2つの鍵さえあればエスクローのビットコインを取り戻すことが可能です(※この場合やや技術的な手順が必要になりますが、HodlHodlが完全に消失するケースでも資金はブロックチェーン上に安全に存在し続けます)。HodlHodl運営は3つの鍵のうち1つを保有するのみで、しかもそれは**紛争時の仲裁に使う**ためのものです。通常の取引では運営が介在することなく、ユーザー同士で完結します。以上のように、HodlHodlは**カストディアルな第三者を排除し、利用者自身が資金と取引の主導権を握る**というビットコイン本来の精神に沿った安全設計となっています。
**● 評判システムと取引履歴:** HodlHodlでは、各ユーザーに公開の**評価(Rating)**と**取引履歴**が紐づいています。取引を完了するごとに互いにレビューを残せるため、他ユーザーの信頼度を事前に知ることができます。初めて取引する相手がどんな評価を受けているか、過去の取引回数や成功率などの情報を確認することで、怪しい相手を避けることが可能です。特に初心者のうちは評価の高い相手を選ぶ、もしくは身近に信頼できるユーザーがいれば**トラスト機能**(他のP2Pプラットフォームでの実績を証明する仕組みや信用できるユーザーをお気に入り登録する機能)を活用すると良いでしょう。
**● 二要素認証(2FA)と信頼できる端末:** アカウントの不正アクセス対策として、HodlHodlは**二段階認証(2FA)**のオプションを提供しています。AuthyやGoogle Authenticatorと連携し、一度設定すればログイン時にパスワードに加え6桁のコード入力が求められるようになります。これにより、万一パスワードが漏洩しても本人のデバイスがなければログインできず、アカウントを保護できます。また**Trusted Devices(信頼できる端末)**機能を有効にすると、新しいデバイスからログインしようとした際にメール確認が必要となり、ユーザーの許可なく不審な端末からアクセスされるのを防ぎます。初心者の方でも、アカウント登録後は設定画面から2FAや信頼できる端末機能を有効化しておくことを強くおすすめします。
**● ディスピュート(紛争解決)機能:** 万が一取引相手との間でトラブルが発生した場合(例:買い手は支払ったと主張しているが売り手が確認できない等)、HodlHodlのプラットフォーム上で**ディスピュート(紛争)を開始**することができます。ディスピュートが発生すると、HodlHodlのサポートチームが両者から事情を聞き、中立的な立場で問題解決に当たります。必要に応じて前述の運営のマルチシグ鍵を用いて適切な側にビットコインをリリースするなど、公平な裁定が行われます。ディスピュートは最終手段ではありますが、万一の場合の安心材料として覚えておいてください。
以上のように、HodlHodlは技術的・制度的な多層防御によってユーザーの資金と取引の安全を確保しています。他のユーザーの評価を確認する、取引手順を順守する(エスクロー未成立での送禁止等、アカウントのセキュリティ設定を有効にするといった**ユーザー自身の注意**もあわせて心掛ければ、P2P取引でも安心してビットコインを利用できるでしょう。
## HodlHodlの特徴:他プラットフォームとの違い
最後に、HodlHodlが他のビットコイン取引サービスと比べて優れている点、特徴的な点を整理します。初めて利用する際の不安解消にもつながるポイントです。
- **🌐 KYC不要の匿名取引:** HodlHodl最大の特徴は、**本人確認(KYC)なし**でビットコイン取引ができる点です。メールアドレスさえあれば世界中誰でも利用開始でき、パスポートや身分証の提出は一切求められません。これはプライバシー保護の面で大きな利点ですし、取引履歴が本人名義に紐付かないため将来的な資産没収や口座凍結のリスクも低減します。規制が厳しい地域のユーザーや銀行口座を持てない人々でも、HodlHodlならビットコイン経済に参加しやすくなっています。
- **🔐 ユーザーが鍵を管理する非中央集権型取引:** 前述の通り、HodlHodlは**ノンカストディアル**なP2P取引所であり、ユーザー自身が資産の鍵を管理します。取引ごとにマルチシグのエスクローが生成され、**利用者はその一方の鍵を保持します。そのため「取引所にビットコインを預けっぱなしにしていたらハッキングで失った」といった事態が起こりません。常に自身のウォレットから直接取引を行うため、ビットコインの**自主管理の原則**が守られています。中央集権的な管理者がいない分、自分で秘密鍵を安全に保管する責任は伴いますが、その分だけ第三者リスクが排除された公平な環境と言えます。
- **💱 世界中の通貨と多様な決済方法に対応:** HodlHodlはグローバルなプラットフォームであり、**世界中のあらゆる法定通貨** で取引できます。現在100を超える国の通貨と地域が利用されており、取引に使える決済方法も**100種類以上**と非常に豊富です。銀行振込やオンライン決済サービスはもちろん、現金の対面受け渡しやギフトカード、電子マネー、モバイル送金、さらには商品と交換などユニークな方法までユーザーが自由にオファーを作成できます。これにより、自分の利用しやすい手段で取引相手を見つけられる柔軟性があります。他のプラットフォームだと対応通貨や決済手段が限定されがちですが、HodlHodlでは**「自分の条件でオファーを作成できる」* の強みです。
- **💰 低い手数料と透明な料金体系:** HodlHodlの取引手数料は**一律0.5%(買い手と売り手で折半で各0.25%ずつ負担)**と比較的低コストです。しかも手数料は取引成立時にビットコイン額から自動控除される仕組みで、隠れたコストがありません。さらに紹介プログラムを利用すると0.45%に割引されるなどの優遇もあります。入出金に伴う手数料も基本的に存在せず、各自が使うウォレットの送金手数料以外に余計な負担はありません。他の取引所でありがちな「出金手数料が高額」「スプレッドが不透明」といった心配もなく、**明朗会計**でユーザーに優しい料金体系です。
- **🤝 初心者に優しいインターフェース:** P2P取引というと難しそうな印象を持たれるかもしれませんが、HodlHodlのサイトはシンプルで直感的なインターフェースになっています。必要な操作は「Buy BTC / Sell BTC」ボタンから進んでフォームに入力していくだけで、画面の指示に沿って進めれば迷うことは少ないでしょう。サイトは現在ウェブブラウザ経由で利用しますが、スマートフォンのブラウザからでも見やすく設計されています。専用アプリはありませんが、その分アップデート時にもすぐ全員が最新機能を利用できます(ダウンロード不要で常に最新版が提供されるメリットです。また、取引画面にはリアルタイムのチャット機能があり、相手ユーザーと直接コミュニケーションを取れるため安心です。困ったときは相手に質問したり状況を確認できるので、言葉の壁がある場合でも定型文や翻訳を活用して意思疎通できます。
- **🛠 API提供による拡張性:** HodlHodlは上級ユーザーや開発者向けに**公式APIを提供しています。APIを利用すると、自分のプログラムからHodlHodl上のオファー取得や契約作成、ステータス更新などを自動化することが可能です。例えば、マーケットメーカーとしてレートを自動調整したり、他のサービスと連携して複数のP2P取引所のオファーを比較表示する、といった応用ができます。APIキーはプロフィール設定から発行でき、ドキュメントも公開されているため高度な取引戦略を実装したいユーザーには魅力的な機能です。PaxfulやLocalBitcoinsなど一部他サービスでもAPIは提供されていますが、HodlHodlのAPIはエスクロー操作まで含め包括的にサポートしている点で強力です。
- **💳 ビットコインレンディングサービス:** HodlHodlは現物取引だけでなく、**ビットコイン担保のレンディング(貸借)プラットフォームも運営しています。サイト上部の「P2P Lending(レンディング)」からアクセスでき、ビットコインを担保にUSDTなど他の暗号資産を借りたり、あるいは逆に他の人に貸し出して利息収入を得ることができます。技術的には取引プラットフォームと同じマルチシグエスクロー方式を用いており、**借り手がビットコインを担保としてエスクローにロックし、貸し手が安定通貨を送金する**ことでローン契約が成立します。期間満了時に借り手が返済すればビットコイン担保が戻り、返済不能(延滞や価格変動での清算)の場合は貸し手に担保が渡る仕組みです。驚くべきことに、このレンディングサービスでも**一切KYCは要求されません。短期のビットコイン活用や利息収入を得たいニーズに応えるユニークなサービスであり、HodlHodlを使いこなせば**「ビットコインを売買するだけでなく、借りたり貸したりする」**といった金融活用も可能になります。P2P Lendingについては、今後別のチュートリアルで詳しく説明します。
- **🧪 テストネットで練習可能:** 「いきなり本番は不安…」という方向けに、HodlHodlは**テストネット版サイトも提供しています。TESTNETでは、本物のビットコインではなくテスト用のビットコイン(**signet**ネットワークのBTC)を使って、実際の取引手順を練習できます。架空の資金でHodlHodlの操作感を試せるため、初心者はまずテストネットで売買の流れをシミュレーションしてみると良いでしょう。十分に慣れてから本番取引に移行すれば、落ち着いて対処できます。テストネットBTCは各種ファウンセット(蛇口サイト hhtestnet.com)から無料でもらうことができ、HodlHodlのテスト環境で練習するのに役立ちます。
以上がHodlHodlの主な特徴と利点です。匿名性・安全性・使いやすさを兼ね備えたHodlHodlは、まさに「ビットコインをネイティブにP2P利用する」ための理想的なプラットフォームと言えるでしょう。初めは不安もあるかもしれませんが、本チュートリアルで説明した手順に沿って取引を行えば、きっとその手軽さと利便性に驚くはずです。ぜひHodlHodlでのP2P取引に挑戦してみてください。**自分自身でビットコインを扱う経験**を通じて、ビットコインの真の価値である「個人が金融の主導権を握ること」を実感できるでしょう🚀
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もしビットコインのP2P取引やHodlHodlなどについてもっと深く知りたい、あるいは個別に相談してみたいと思えば、どうぞお気軽にご連絡ください。**1対1のコンサル**も承っています。
サービスには決まった料金はありませんが、ご相談を通じて「役に立った」と思い、お悩みや疑問を解決できたと感じていただけたら、**「3つのT」でのご支援(Value for Value)**をぜひご検討ください:
- **時間(Time)**:この記事をSNSなどでシェアしていただくこと。
- **才能(Talent)**:コメントや補足情報などを通じて知識を共有していただくこと。
- **宝(Treasure)**:世界で最も健全なお金、ビットコインの最小単位「sats」でのご支援。
もちろん、支援の有無にかかわらず、お力になれればとても嬉しいです。
では、また次回!
### 参考資料
- Bitcoin Whitepaper - *Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic*
- HodlHodl公式サイト - *Welcome to Hodl ([P2P BITCOIN TRADING platform]*
- HodlHodlヘルプセンター - *How to buy Bitcoin / How to sell Bitcoin*
- HodlHodlヘルプセンター - *Why is trading on Hodl Hodl secure*
- HodlHodl FAQ - *Why should I use HodlHodl*、*How secure is trading on HodlHodl*
- HodlHodl Medium - *Hodl Hodl’s API release*
- HodlHodl Lend FAQ - *What is Lend a ([Earn Highest Returns on Your Crypto Investment - Lend at Hodl Hodl]*
- ZoneBitcoin - *Hodl Hodl: Tutorial on the anonymous and KYC-free P2P platform*
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