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2025-03-30 04:43:09ビットコインが「最強の担保」と言われる理由
ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれることがありますが、実はローンの担保としても最強だと言われています。その理由を、他の資産(株式、不動産、金など)と比較しながら見てみましょう。
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流動性と即時性:ビットコインは24時間365日世界中で取引されているため、非常に流動性が高い資産です。売買がすぐにできて価格も常に明確なので、担保評価がしやすく、お金を貸す側・借りる側双方に安心感を与えます。一方、株式や不動産は市場が営業時間内しか動かず、現金化にも時間がかかります。不動産は売却に数ヶ月かかることもありますし、金(ゴールド)は現物を保管・輸送する手間があります。ビットコインならネット上で即座に担保設定・解除ができるのです。
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分割性と柔軟性:ビットコインは小数点以下8桁まで分割可能(1億分の1が最小単位の「サトシ」)なので、必要な額だけ正確に担保に充てることができます。他方、土地や建物を一部だけ担保に入れることは難しいですし、株式も1株未満の細かい調整はできません。ビットコインなら価値の微調整が容易で、担保として柔軟に扱えるのです。
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管理のしやすさ(マルチシグによる信頼性):HodlHodlのLendでは、ビットコイン担保は2-of-3のマルチシグ契約で管理されます。これは「借り手・貸し手・プラットフォーム」の3者それぞれが鍵を持ち、2つの鍵の同意がないとビットコインを動かせない仕組みです。このため、誰か一人が勝手に担保を持ち逃げすることができず、第三者(HodlHodl)も単独ではコインを移動できません。ビットコインだからこそ実現できる非中央集権で安全な担保管理であり、株式や不動産を担保にする場合のように銀行や証券会社といった仲介業者に頼る必要がありません。
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国境を越えた利用:ビットコインはインターネットがつながる所なら世界中どこでも送受信できます。このため、日本にいながら海外の相手とでもローン契約が可能です。たとえば日本の方がビットコインを担保にドル建てのステーブルコインを借り、それを日本円に換えて使うこともできます(為替リスクには注意ですが…)。不動産を海外の人と直接やり取りするのは現実的に難しいですが、ビットコインならグローバルに担保が活用できるのです。
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希少性と価値の上昇期待:ビットコインは発行上限が決まっており(2100万BTCまで)、時間とともに新規供給が減っていきます。過去の長期的な価格推移を見ると、短期的な変動は激しいものの数年〜十年のスパンでは上昇傾向にあります。一方、法定通貨建ての資産(債券や株式など)はインフレの影響で実質価値が目減りすることがあります。ビットコインは長期保有すれば価値が上がりやすい特性があるため、「今手放したくない資産」として担保に向いています。実際、HodlHodlのチームは「ビットコインはスーパーカCollateral(超優秀な担保)だ」と述べています。
こうした理由から、ビットコインは現時点で考えうる中でも最良の担保資産と考えられています。株や不動産のように書類手続きや名義変更をしなくても、ビットコインならブロックチェーン上の契約でシンプルに担保設定ができる――この手軽さと信頼性が大きな魅力です。
匿名&プライバシー重視:KYC不要のP2Pレンディングのメリット
HodlHodlのLend最大の特徴の一つは、本人確認(KYC)が一切不要だという点です。日本の多くの金融サービスでは口座開設時に運転免許証やマイナンバー提出など煩雑な手続きが必要ですが、Lendではメールアドレスでアカウント登録するだけでOK。これは「匿名性・プライバシー」を重視する人にとって非常に相性が良いポイントです。
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個人情報を晒さなくて良い安心感:日本では昔から「人に迷惑をかけない」「目立たない」ことが美徳とされ、特にお金の話は他人に知られたくないと考える人が多いですよね。Lendは匿名で利用できるため、借金をすることを周囲に知られたくない人でも安心です。銀行からローンを借りるときのように収入証明や保証人を用意する必要もなく、誰にも知られずひっそりと資金調達ができます。
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ノー・チェック&ノー・ペーパー:貸し借りにあたって信用審査や過去の借入履歴チェックがありません 。極端な話、今まで金融履歴が全く無い人や、銀行に相手にされないような人でも、ビットコインさえ持っていればお金を借りられるのです。書類のやり取りが無いので手続きもスピーディーです。「印鑑証明や収入証明を揃えて…」という面倒とは無縁で、ネット上でクリックして契約が完結します。
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プライバシーの保護:個人情報を提出しないということは、情報漏洩のリスクも無いということです。近年、日本でも個人情報の流出事件が相次いでおり、不安に感じる方も多いでしょう。Lendではアカウント登録時にメールアドレスとパスワード以外何も求められません。財務情報や身元情報がどこかに蓄積される心配がないのは、大きな安心材料です。
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国や機関から干渉されにくい:匿名であるということは、極端に言えば誰にも利用を知られないということです。たとえば「ローンを借りると住宅ローンの審査に響くかな…」とか「副業の資金調達を会社に知られたくないな…」といった心配も、匿名のP2Pローンなら不要です。借りたお金の使い道も自由ですし、何より利用自体が自分だけの秘密にできるのは、日本人にとって心理的ハードルを下げてくれるでしょう。
このように、ノーKYC(本人確認なし) のP2Pレンディングは、日本のようにプライバシーや控えめさを重んじる文化圏でも利用しやすいサービスと言えます。実際、HodlHodlのLendは「地理的・規制的な制限がなく、世界中の誰もが利用できる純粋なP2P市場」とされています。日本に居ながらグローバルな貸し借りができ、しかも身元明かさずに済む――これは画期的ですね。
Borrow編:HodlHodlのLendでビットコインを担保にお金を借りる方法
それでは具体的に、HodlHodlのLendでどのようにビットコイン担保のローンを借りるのか、手順を追って説明します。初心者でも迷わないよう、シンプルなステップにまとめました。
1. アカウント登録 (Sign up)
まずはHodlHodlのLendサイトにアクセスし、無料のアカウントを作成します。必要なのはメールアドレスとパスワードだけです。登録後、確認メールが届くのでリンクをクリックして認証すれば準備完了。これでプラットフォーム上でオファー(契約希望)を閲覧・作成できるようになります。
※HodlHodlは日本語には対応していませんが、英語のシンプルなUIです。Google翻訳などを使っても良いでしょう。
2. 借りたい条件のオファーを探す or 作成
ログインしたら、「To Borrow(借りる)」のメニューから現在出ている貸し手のオファー一覧を見てみましょう。オファーには借入希望額(例:$1000相当のUSDT)、期間(例:3ヶ月)、金利(例:5%)やLTV(担保価値比率、例:60%)などの条件が書かれています。自分の希望に合うものがあれば選んで詳細画面へ進みます。条件に合うオファーが見つからない場合は、自分で「○○ USDTを△ヶ月、金利○%で借りたい」という借り手オファーを新規作成することも可能です。
用語補足:LTV(ローン・トゥ・バリュー)とはローン額に対する担保価値の割合です。たとえばLTV50%なら、借りたい額の2倍の価値のビットコインを担保に入れる必要があります。LTVは貸し手が設定しており、一般に30%〜70%程度の範囲でオファーが出ています。低いLTVほど借り手は多くのBTC担保が必要ですが、その分だけ貸し手にとって安全なローンとなります。
3. 契約成立とマルチシグ担保のデポジット
借り手・貸し手双方が条件に合意すると契約成立です。HodlHodlプラットフォーム上で自動的に専用のマルチシグ・エスクロー用ビットコインアドレス(担保保管先アドレス)が生成されます。次に、借り手であるあなたは自分のウォレットからビットコインをそのエスクローアドレスに送金します。
- 📌ポイント:マルチシグで安心 – 上述の通り、このエスクロー用アドレスのコインを動かすには3者中2者の署名が必要です。あなた(借り手)は常にそのうちの1つの鍵を保有しています。つまり、自分が承認しない限り担保BTCが勝手に引き出されることはないのでご安心ください。
ビットコインの入金がブロックチェーン上で所定の承認(通常数ブロック程度)を得ると、担保デポジット完了です。これで契約は有効化され、次のステップへ進みます。
4. 貸し手から資金(ステーブルコイン)を受け取る
担保のロックが確認できると、今度は貸し手がローン金額の送金を行います。Lendで借りられるのは主にステーブルコインです。ステーブルコインとは、米ドルなど法定通貨の価値に連動するよう設計された仮想通貨で、USDTやUSDC、DAIといった種類があります。借り手は契約時に受取用のステーブルコインアドレス(自分のウォレットアドレス)を指定しますので、貸し手はそのアドレス宛に契約どおりの額を送金します。例えばUSDTを借りる契約なら、貸し手からあなたのUSDTウォレットにUSDTが送られてきます。
これで晴れて、あなた(借り手)は希望のステーブルコインを手にすることができました! あなたのビットコインは担保としてロックされていますが、期限までに返済すれば取り戻せますので、しばしのお別れです。借りたステーブルコインは自由に使えますので、後述する活用例を参考に有効活用しましょう。
5. 返済(リペイメント)
契約期間中は基本的に何もする必要はありません(途中で追加担保や一部返済を行うことも可能ですが、初心者向け記事では割愛します)。期間が満了するまでに、借りたステーブルコイン+利息を貸し手に返済します。返済も、貸し手の指定するウォレットアドレスにステーブルコインを送金する形で行われます。
- 利息の計算:利息は契約時に決めた率で発生します。例えば年利10%で6ヶ月間$1000を借りたなら、利息は単純計算で$50(=$1000×10%×0.5年)です。契約によっては「期間全体で○%」と定める場合もありますが、プラットフォーム上で年率(APR)換算が表示されます。
期間内であれば任意のタイミングで早期返済することも可能です。返済期限より早く全額返せば、利息もその日数分だけで済みます(※ただし契約によります。事前に契約条件を確認してください)。HodlHodlでは分割返済にも対応しており、例えば月ごとに少しずつ返して最後に完済することもできます。
6. ビットコイン担保の解除(返却)
貸し手があなたからの返済受領を確認すると、プラットフォーム上で契約終了の手続きを行います。マルチシグの担保アドレスからあなたのビットコインを解放(返却)する署名を貸し手とプラットフォームが行い、あなたの元のウォレットにビットコインが送られます。こうして無事に担保のBTCが戻ってくれば、一連のローン取引は完了です🎉。
もし返済が滞った場合はどうなるのでしょうか?その場合、契約で定められた猶予期間やマージンコール(追加担保のお願い)を経た後、担保のビットコインが強制的に貸し手に渡されて契約終了(清算)となります。担保額が未返済額を上回っていれば、差額は借り手に返ってきます。つまり、返せなかったとしても借り手が担保以上の損をすることはありませんが、大切なビットコインを失ってしまう結果にはなるので注意しましょう。
Borrow(借りる)側のまとめ:ビットコインさえあれば、あとの手続きは非常に簡単です。借入までの流れをもう一度簡潔にまとめると:
- メールアドレスでLendに登録
- 借入オファーを探すor作成してマッチング
- マルチシグ契約が自動生成・BTC担保を自分で入金
- 貸し手からステーブルコインを受領
- 期限までにステーブルコイン+利息を返済
- ビットコイン担保が自分のウォレットに戻る
第三者の仲介なしに、ネット上でこれだけのことが完結するのは驚きですよね。HodlHodlは「あなたの条件、あなたの鍵、あなたのコイン」と銘打っており、自分の望む条件で・自分が鍵を管理し・自分の資産を動かせるプラットフォームであることを強調しています。
Lend編:HodlHodlのプラットフォームでお金を貸してみよう
次は逆に、自分が貸し手(Lender)となってステーブルコインを貸し出し、利息収入を得る方法です。銀行に預けても超低金利のこのご時世、手持ちの資金をうまく運用したい方にとってP2Pレンディングは魅力的な選択肢になりえます。HodlHodlのLendなら、これもまた簡単な手順で始められます。
基本的な流れは先ほどの「Borrow編」と鏡写しになっています。
1. アカウント登録
借り手と同様、まずはHodlHodlに登録します(すでに借り手として登録済みなら同じアカウントで貸し手にもなれます)。メールアドレスだけでOK、もちろん貸し手側もKYC不要です。
2. 貸出オファーの確認 or 作成
ログイン後、「To Lend(貸す)」メニューから現在の借り手募集一覧を見ます。各オファーには希望額・期間・支払い利率・LTVなど条件が表示されています。「この条件なら貸してもいいかな」という案件があれば選択しましょう。もし自分の希望する利回りや期間が合わない場合は、自分で貸し手オファーを作成することも可能です。「○○ USDTまで、最長△ヶ月、最低利息◻◻%で貸せます」といった条件を提示できます。プラットフォーム上ではユーザーがお互いに条件を提示しあってマッチングする仕組みなので、金利や期間もすべてユーザー自身が自由に設定できます。
3. マッチングと契約開始
あなたの提示した条件で借りたい人が現れたら契約成立です(逆に誰かの借入オファーに応じる形なら、その時点で成立)。システムがマルチシグの担保用BTCアドレスを生成し、借り手がそこへビットコインをデポジットします。借り手からのBTC入金が確認できるまで、貸し手であるあなたは資金を送る必要はありません。担保が確保されたのを見届けてから次に進みます。
4. 資金(ステーブルコイン)の送金
借り手の担保ロックが完了したら、契約で定めたステーブルコインを借り手へ送金します。送金先アドレスは契約詳細画面に表示されます(借り手が指定済み)。例えばUSDCを貸す契約なら、相手のUSDCアドレスに約束の額を送ります。ここで送金した金額がローンの principal(元本)となり、後ほど利息とともに返ってくるわけです。
無事に相手に届けば、あとは契約期間終了まで待つだけです。あなたは担保のBTCに対して鍵を1つ持っている状態なので、万一トラブルが起きた場合でも担保を引き出す権利を部分的に持っています(詳しくは次ステップ)。
5. 返済の受領
契約期間が終わると、借り手があなたにステーブルコインを返済してくるはずです。約束どおり元本+利息を受け取ったら、それを確認してプラットフォーム上で「返済完了」を操作します。すると担保のビットコインがマルチシグから解放され、借り手に返却されます。これで貸し手としてのあなたは利息分の収益を獲得できました。お疲れ様です!
もし借り手が返済しなかった場合どうなるでしょうか?その場合、所定の猶予期間やマージンコール通知の後、担保のビットコインがあなた(貸し手)に渡されることになります。具体的には、LTVが90%に達するか返済期日から24時間以上滞納が続くと強制清算となり、担保BTCからあなたの貸付相当額が充当されます。担保が十分であれば元本と利息はカバーされ、余剰があれば借り手に返還されます。つまり貸し手側はかなり手厚く保護されており、返済を受け取れない場合でも担保で穴埋めされる仕組みです。
6. 収益を管理・再投資
受け取ったステーブルコイン(元本+利息)は再度プラットフォームで貸し出しても良いですし、他の用途に使ってもOKです。年利に換算するとだいたい10%前後の利回りになる案件が多く見られます。条件次第では更に高い利率の契約も可能ですが、その分借り手が見つかりにくかったりリスク(担保不足のリスク)が高まる可能性もあります。ご自身のリスク許容度に合わせて運用しましょう。
Lend(貸す)側のまとめ:
- HodlHodlに登録(メールアドレスのみ)
- 貸出オファーを提示 or 借り手募集に応じる
- 契約成立後、借り手がBTC担保を入金
- 貸し手(自分)がステーブルコインを送金
- 期限まで待ち、借り手から元本+利息を受領
- 担保BTCを返却し、利息収入を得る
銀行預金では考えられないような利息収入を得られるのが魅力ですが、その裏でビットコイン価格変動リスクも担っています。大暴落が起きて担保評価額が急落すると、清算時に元本を割るリスクもゼロではありません(LTV設定とマージンコール制度で極力保護されまますが)。リスクとリターンを理解した上で、小額から試すことをおすすめします。
ステーブルコインの活用:お金持ちは借金で生活する?
ここまで、ビットコインを手放さずにステーブルコインを手に入れる方法を見てきました。それでは、借りたステーブルコインは具体的に何に使えるのでしょうか?いくつか例を挙げてみましょう。
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日常の出費に充当:ビットコイン投資家の中には「生活費はすべて借りたお金で賄い、自分のBTCはガチホ(売らずに長期保有)する」という方針の人もいます。例えば毎月の家賃や食費をステーブルコインのローンで支払い(これについても今後詳しく解説していきます)、ビットコインは一切使わないというイメージです。こうすれば、手持ちのBTCを売らずに済むので将来の値上がり益を逃しません。また日本では仮想通貨を売却すると雑所得として高率の税金がかかりますが、ローンで得たお金は借入金なので課税対象になりません(※将来的な税務計算は自己責任で行ってください)。つまり、ビットコインを売却して現金化する代わりにローンを使うことで、節税と資産温存のメリットが得られる可能性があります。
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投資・資産運用に回す:借りた資金をさらに別の投資に活用することもできます。例えば有望な株式や不動産に投資したり、あるいは他の仮想通貨を買うこともできます。極端な例では、ビットコインを担保にUSDTを借りて、そのUSDTでまた別の仮想通貨を買い、それを運用益で返済する…といった戦略も理論上は可能です。ただし、借りたお金での投機はハイリスクなので慎重に!手堅い使い道としては、事業資金に充てるのも良いでしょう。例えば小さなオンラインビジネスを始めるための元手にしたり、新しい資格取得のための学費にするなど、自分への投資に使えば将来的なリターンでローンを返しつつ利益を上げることが期待できます。
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急な支払いへの備え:人生何があるか分かりません。医療費や冠婚葬祭など急に現金が必要になる場面もあります。そんなとき、ビットコインをすぐ売ってしまうのは惜しい…という場合にローンで一時的にしのぐことができます。後で落ち着いてから返済すれば、大事なBTCを手放さずにピンチを乗り切れます。言わばデジタル質屋のような感覚で、ビットコインを預けてお金を工面し、後で買い戻す(返済する)イメージですね。日本でも昔から「質屋」で着物や宝石を預けてお金を借りる文化がありましたが、HodlHodl Lendはビットコイン版の質屋とも言えるでしょう。
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市場の機会を逃さない:仮想通貨市場は変動が激しく、「今これを買いたいのに現金が無い!」というチャンスもあるでしょう。例えば「ビットコインが急落したから買い増したいが、現金が足りない」という場合、手持ちBTCを担保にしてステーブルコインを借り、その急落で安く買い増しする、といった動きもできます。そして後日価格が戻したところで返済すれば、差益を得つつBTC保有枚数も増やせるかもしれません。このようにローンを戦略的に使えば、市場の好機を掴む資金余力を生み出すことができます。ただしハイリスクな手法でもあるため、上級者向けではあります。
ここで覚えておきたいのは、「お金持ちは借金との付き合い方が上手い」という点です。日本では借金にネガティブな印象を持つ人も多いですが、世界的な資産家や大企業はしばしばあえて借金をして手元資金を他に活用しています。アメリカのベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』で有名なロバート・キヨサキ氏も「富裕層は他人のお金(借金)を利用してさらに富を築く」と強調しています。例えば彼は借金で高級車を買い、不動産投資にも借入を活用したそう (金持ちは貧乏人より借金が多い | 「金持ち父さん 貧乏父さん」日本オフィシャルサイト)❤️。借金を味方につけて資産運用すれば、自分の持ち出し資金を抑えつつ豊かな生活を実現できる可能性があります。
もちろん無計画な借金は禁物ですが、ローンを上手に使うことは決して悪いことではなく、むしろ経済的戦略として有効なのです。ビットコイン担保ローンはその新しい選択肢として、「お金にお金に働いてもらう」感覚を身につけるきっかけになるかもしれません。
高い金利でもローンを利用するのはなぜ?その理由と戦略
Lendのプラットフォームで提示される金利は、年利換算で見ると10〜15%程度が一つの目安 です。中にはそれ以上の利率の契約もあります。日本の銀行ローン(金利数%以下)と比べるとかなり高利に思えますが、それでも多くの人がこのサービスを利用してローンを組んでいます。なぜ高い利息を支払ってまで借りる価値があるのでしょうか?最後に、その理由と利用者の戦略について考えてみましょう。
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(1) ビットコインの期待リターンが高い:借り手にとって一番の動機は、「ビットコインは将来もっと値上がりするはずだから、多少利息を払っても売りたくない」というものです。例えば年利15%で$1000借りると一年後に$1150返す必要がありますが、もしビットコイン価格がその間に15%以上上昇すれば、利息分を差し引いても得をする計算になります。過去のビットコイン相場は年率ベースで大きく成長した年も多く、強気のホルダーほど利息より値上がり益を優先する傾向があります。「金利よりビットコインの価値上昇のほうが大きい」という自信が、高金利を払ってでも借りる動機になっているのです。
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(2) 課税や手数料の回避:先ほど述べたように、日本ではビットコインを売却すると高額の税金が発生する可能性があります。仮に30%〜50%の税金がかかるのであれば、年利10%前後のローンで済ませたほうがトクだという判断も成り立ちます。また、取引所で売却するときのスプレッドや出金手数料なども考えると、売却コストを回避する手段としてローンを選ぶ人もいます。要するに「売るくらいなら借りた方がマシ」という考え方ですね。
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(3) 自由と速さを優先:従来の金融機関からお金を借りるには時間がかかりますし、使途にも制限があることが多いです(事業資金なのか生活費なのか、といった審査があります)。それに対してHodlHodlのP2Pローンは使い道自由・即日資金調達が可能です。利息が高めでも「今すぐ○○がしたい」「明日までに現金が要る」といったニーズには代えられません。特に仮想通貨業界はスピード命ですから、チャンスを逃さないために高コストでも素早く借りるという選択が生まれます。
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(4) 借金=時間を買うこと:あるユーザーの言葉を借りれば、「借金をすることは未来の時間を先取りすること」でもあります。例えば住宅ローンがあるからこそ若い世代でもマイホームに住めますし、事業ローンがあるからこそ企業は成長の機会を掴めます。ビットコイン担保ローンも同じで、「今はお金が無いけど将来増やすアテはある。だから今借りてしまおう」というケースもあるでしょう。将来の収入や資産増加を見込んで、時間を味方につけるためにあえて借金をするのです。日本語では「借金してでも◯◯する」という表現がありますが、前向きな借金は将来への投資とも言えるでしょう。
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(5) 非中央集権への支持:もう一つ見逃せないのは、HodlHodlのようなプラットフォームを利用する理由に思想的な支持があります。つまり「銀行や政府に頼らないお金の流れを実現したい」「ビットコインのエコシステムを活性化させたい」というビットコイナーたちです。多少コストが高くても、理念に共感して使っているケースもあります。匿名で自由にお金を借りられる世界を体験することで、金融システムの新たな可能性を感じているのです。
以上のように、高い金利にも関わらずローンを利用するのは明確なメリットや戦略があるからなのです。もちろん全ての人に当てはまるわけではありません。ビットコイン価格が下落局面ではリスクも伴いますし、利息分だけ損になる場合もあります。しかし、それらを理解した上で「自分のお金を働かせる」「資産を手放さずレバレッジを利かせる」手段として活用している人々が増えてきています。
最後に、HodlHodlの公式ブログの一文をご紹介します。
“私たちはビットコインこそがスーパーカ collateral(超優秀な担保)であり、利回りを得るために使うのではなく、それを担保に資金を借りるために使われるべきだと考えています" (The lending is dead, long live the lending | by Hodl Hodl | Hodl Hodl | Medium)。
ビットコイン時代の新しいお金の借り方・貸し方であるP2Pローン。最初は難しく感じるかもしれませんが、仕組みを理解すればとてもシンプルで強力なツールです。日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、匿名性を好み、コツコツ資産を増やすのが得意な人にこそフィットするサービスかもしれません。ぜひ少額から試し、自分なりの活用法を見つけてみてください。きっと新たな発見があるはずです。
もしビットコイン担保のP2Pローンなどについてもっと深く知りたい、あるいは個別に相談してみたいと思えば、どうぞお気軽にご連絡ください。1対1のコンサルティングも承っています。
サービスには決まった料金はありませんが、ご相談を通じて「役に立った」と思い、お悩みや疑問を解決できたと感じていただけたら、「3つのT」でのご支援(Value for Value)をぜひご検討ください:
- 時間(Time):この記事をSNSなどでシェアしていただくこと。
- 才能(Talent):コメントや補足情報などを通じて知識を共有していただくこと。
- 宝(Treasure):世界で最も健全なお金、ビットコインの最小単位「sats」でのご支援。
もちろん、支援の有無にかかわらず、お力になれればとても嬉しいです。 では、また次回!
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